耳の症状

耳は「音を聴く」という機能を担っているほか、
体のバランスをとる半規管と連結している大切な感覚器官です。
耳の異常を感じられたら、早めにご相談ください。

このような症状でお困りではありませんか?

  • 耳の痛み
  • 耳のかゆみ
  • 耳の詰まり(耳閉感)
  • 音や声が聞こえにくい
  • 耳だれ
  • 耳の出血
  • 耳鳴り
  • めまい

耳のよくある症状・疾患

中耳炎・外耳炎

耳は外側から、外耳(がいじ)、中耳(ちゅうじ)、内耳(ないじ)と3つの区画にわかれています。
中耳炎とは、中耳の部分が菌などの侵入で炎症を起こしている状態を言います。
外耳炎とは、外耳の部分が細菌や真菌に感染して、耳の入り口から鼓膜までの皮膚に炎症が起こることをいいます。

中耳炎・外耳炎について詳しく

めまい

めまいには、「回転性めまい」「浮動性・動揺性めまい」「立ちくらみのようなめまい」などの種類があり、それぞれ原因が異なります。原因の中には、脳梗塞や脳出血、突発性難聴、糖尿病などの大きな病気もありますので、「ただのめまい」とお考えにならずに、お早めに当院までご相談ください。できるだけ早い段階でご相談いただいた方が、良好な結果が得られやすいといえます。

めまいについて詳しく

耳鳴り

実際には鳴っていない音を、耳の中や頭の中で感じることを「耳鳴り」といいます。原因や種類は様々で、音が伝わる耳の経路のどの部分に異変があっても起きますが、内耳の障害で発生する場合が多いと考えられています。また、よく難聴をともなって現れます。

■症状

耳の中、頭の中で音を感じます。「キーン」という高音やモーターのような音、セミの鳴くような音など様々です。水が流れるような「ザーザー」という音の耳鳴りは、脳の血管の病気で起こることがあるため、早急に病院で適切な診察を受けるようにしましょう。

■治療

耳鳴りは急性の耳鳴りか慢性の耳鳴りかによって治療は変わっています。急性の耳鳴りの中には聴力の悪化に伴っておこるものがあり突発性難聴、急性中耳炎、慢性中耳炎の急性増悪、メニエル病などが挙げられます。そのほかに耳管機能障害など原因がはっきりしたときはそれに対しての治療を行うことで改善することもあります。
また慢性の耳鳴りはまだ原因がはっきりせず、耳鳴を受容し慣らしていく治療が行われているのが現状です。薬物治療(西洋薬、漢方薬)が中心になります。そのほかTRT療法(耳鳴り順応療法)を希望されたり、適切と判断したときは行える施設をご紹介します。
まれではありますが、脳の疾患で症状がでていることもありますので症状、経過によってさらなる検査を行うこともあります。
確かに耳鳴りは難治性ですが、少しでも症状が軽減できるようお役立てできればと考えていますので気軽にご相談ください。

耳垢

「耳垢(みみあか・じこう)」は、耳の中の耳垢腺から出た分泌物に、皮膚や毛、ごみなどが混ざってできたもので、乾いたものとベタベタしたものがあります。この耳垢が固まって耳の穴に詰まることがあり、これを「耳垢栓塞」といいます。

■主な症状

耳垢が耳の穴に詰まると音が聞こえづらくなったり、耳の中が圧迫されているような感じがしたりします。耳の皮膚に炎症を起こして痛みが出たり、自分の声が大きく響いて聞こえたりすることもあります。

■治療方法

耳垢を取り除く処置を行います。吸引機や耳用鉗子など専用の道具を使いますが、かちかちに固まってしまったものは、耳垢水というお薬で耳垢を柔らかくしてから取り出します。耳垢が溜まりやすい方は、病院で耳そうじをしてもらうとよいでしょう。また、耳垢を取るのは立派な診療行為の一つで、保険適用になります。取りづらい耳垢や、耳掃除を嫌がる小さなお子さまなど、無理に自分で行わずに、お気軽にご相談ください。

鼓膜損傷

耳かき中に子供やペットがぶつかったり、平手打ちやボールが当たったりするなどして、鼓膜が傷つくことをいいます。中耳炎が原因となって傷ついたり、飛行機や潜水など気圧・水圧の変化で起こったりすることもあります。鼓膜に穴が空いた状態を、「鼓膜穿孔(こまくせんこう)」と呼びます。

■主な症状

耳の痛みや出血、耳が聞こえづらい、耳鳴り、耳が塞がっているように感じるなどの症状があります。鼓膜の内側の耳小骨まで傷ついた場合は、ほとんど耳が聞こえないほどの「難聴」になったり、激しいめまいが起こったりすることもあります。

■治療方法

穴の大きさにもよりますが、通常、数週間から1ヶ月程度で自然に穴が塞がります。その間、耳に水が入らないように注意しましょう。必要に応じて、抗菌薬や内服薬などのお薬を使ったり、2ヶ月以上かかりそうな場合などには、「鼓膜形成手術」が必要になったりする場合があります。手術が必要な場合には、適切な医療機関をご紹介させていただきます。

難聴

耳が聞こえづらくなる状態のことを「難聴」といいます。原因は様々ですが、大きくは耳の穴や鼓膜、中耳に異常が起きて聞こえづらい場合(伝音性難聴)と、内耳や神経の異常で起こる場合(感音性難聴)、混合性難聴の3つに分けられます。

■主な症状

耳が聞こえづらい、耳が詰まった感じがする、耳鳴りやめまいがするなどの症状が出ます。加齢による難聴や突発性難聴のほか、中耳炎やメニエール病など難聴の症状をともなう耳の病気も多くありますので、早めに受診することが大切です。早期に適切な治療を開始することで、改善させられる可能性が高まります。

■治療方法

難聴の原因となる病気を治療するため、検査をして投薬や手術を行うなどします。また、突発性難聴は治療が早いほど改善する可能性が高い病気です。聞こえづらいと感じたら放っておかずに、すぐに当院までご相談ください。

「顔面神経麻痺」は耳鼻咽喉科へお任せください

顔面神経麻痺とは?

「顔面神経麻痺」とは、お顔の筋肉を動かす顔面神経が麻痺することで、目が閉じられなくなったり、笑った時にお口が歪んだりする病気です。主な原因は末梢神経や中枢神経の障害で、末梢神経を原因とする麻痺(特発性末梢性顔面神経麻痺)は、全体の70%程度を占めるとされています。

■主な症状

顔面神経が麻痺することで、目が閉じられなくなったり、笑った時にお口が歪んだりします。そのほか、お口が歪んでしまうので、食べ物や飲み物が上手く入れられなかったり、目が閉じられなくなるので、涙の量が減少したりします。

顔面神経麻痺の治療は耳鼻咽喉科へ!

顔面神経麻痺では、「目が閉じられなくなる」などの症状が現れるため、耳鼻咽喉科ではなく眼科を受診される患者様が多いのですが、実は顔面神経麻痺は耳鼻咽喉科の専門領域です。これはあまり知られていないことで、医師であっても「眼科?それとも耳鼻咽喉科?」と迷われるケースもあるようです。
顔面神経麻痺に対しては、ステロイドなどのお薬を使った治療が中心となります。早期に適切な治療を受けることで、良好な結果が得られやすくなるといえますので、症状をお感じになった時には、お早めに当院までご相談ください。


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